MUSICAL TPOT 2nd season LAST COUNTDOWN
2014/11/18 ― 2014/11/24





「おっはよ!」不意に顔を覗き込まれ、思わず肩が跳ねた。そんな彼をじろりと睨み「…剣太郎は迷ったりすることなんてないんだろうね」と当たれば、失礼な、とでも言うように彼は口を尖らせた。「僕がどんだけ勇気を出して君に話しかけてると思ってんの」
(葵剣太郎)


賭けをしようか、とサエは言った。君が勝ったら望むことなんでもしてあげる。俺が勝ったら、…そうだな、君が今思ってることを正直に言ってもらおうかな。「…どちらにせよ甘やかすつもりでしょ」思わず反論すれば「バレたか」と彼は微笑み肩を竦めた。
(佐伯虎次郎)


「俺はお前に泣かれるとどうしたらいいか分からなくなるんだ」だから頼む、泣き止んでくれ、と彼の無骨な大きな掌が私の頭を撫ぜる。逆効果だよ、ばか。流れ続ける涙に彼はすっかり困惑顔だ。「…俺はどうしたらいい」その問いに一体どこまで我侭が許される?
(黒羽春風)


こっちはどれだけ必死だと思ってるの。ムードもへったくれもない毎度の駄洒落を零しかけたその口を思わず唇で塞ぐと、彼は楽しそうに目を細めてキスに応じた。ダビデは厄介だから気をつけろよ。バネさんの忠告が今更ながら脳裏を過ぎったけど、もう遅い。
(天根ヒカル)


ほんと、意地っ張りなのね。呆れたように困ったように笑ったいっちゃんが私の手を握る力を強くする。違うよ、泣いてなんか。鼻を啜りながら否定を述べれば、べつに泣いてるなんて一言も言ってないのね、とまた笑われた。いい加減認めようか。この涙も、恋も。
(樹希彦)


「こういうとき髪が邪魔になるんだ、知らなかったや」楽しそうに喉を鳴らしながら彼は私の首筋や鎖骨に口付けを落としていく。覆いかぶさった彼から垂れる黒髪が私の身体に拡がって、くすぐったいけど嬉しくなった。どうかそのまま私の全てを覆い尽くして。
(木更津亮)



 






知念。知念ー。連呼すればその名前の主は緩慢な動きで振り返る。ぬーやがぁ。面倒そうな表情と裏腹なその声の柔らかさに彼は気付いているのだろうか。呼んだだけ、と白状すれば、ふ、と鼻で笑った知念に去り際に乱暴に頭を撫でられた。そういうの、ずるい。
(知念寛)


膝を抱えた体勢のまま横目で隣を見れば、慧くんが眉間に皺を寄せていた。「なんでそんなに不機嫌なの」「…やーが泣かないから」「…そういうときは怒るんじゃなくて優しくしてよ」恐る恐る私の頭を撫でる掌の温度。へたくそ、と呟いた私の声は震えていた。
(田仁志慧)


「いい加減にしなさいよ」溜息を吐きながら永四郎は私の頬に優しく指を添える。「俺は怒っているんですよ。で、君は何を笑ってるんです」「説得力無いなぁと思って」至近距離で永四郎が眉を顰める。「腹を立てているのは事実です。…試してみますか?」
(木手永四郎)


ふわふわの髪から覗く赤い耳も、動揺して泳ぐ瞳も、そのすべてを見ていたかったのに、気が付けば彼の掌に視界を覆われていた。つまんない。目隠しされたまま暗闇の向こうに「照れてるの?」と問えば、うるさい、とでも言いたげに塞ぐキスが降ってきた。
(甲斐裕次郎)


ちゅらさんどぉ。愉快そうに目を細めて凛は私の唇に紅を引く。少しはみ出した部分を親指で拭ったと思ったら、今度はがぶりと噛み付くように唇を奪われた。せっかく綺麗にしたのにと抗議をすれば、それがいいと彼は楽しそうに笑った。相変わらず意地が悪い。
(平古場凛)



 






ホラ、と差し出された手の真意が掴めず固まっていると彼の口から溜息が零れ出た。間抜け面。憎まれ口と共に腕を引かれ、手を繋ぐ形になる。日吉も案外こういうことするんだね、とからかい口調で言えば、好きな奴となら当然だ、とさらりと返された。完敗だ。
(日吉若)


見つけた、と滝は楽しそうにくすくすと笑った。跡部があいつはどこ行ったんだって怒ってたよ。知ってる、だから私がここに隠れてることは秘密ね。秘密?そう、滝も共犯者。共犯者かぁ。滝が目を細めて声を潜める。「…じゃあ、もっと秘密のことをしようか」
(滝萩之介)


泣かないでください、と彼にしては珍しく少し強めの口調で窘められる。跡部が困るから?と自嘲気味に問えば、俺が、困るから、です、と私の目を見て彼は答えた。彼を困らせたくない、困らせたい、相反する気持ちが胸の中で渦巻いて、涙は止まりそうにない。
(樺地崇弘)


ねぇ、ちゅーしてよ。鼻と鼻がくっ付きそうな距離でジローが悪戯っ子みたいな笑顔を向ける。じゃあ目を閉じてと懇願すれば、やだ、と却下された。まんまるな瞳で、まだ?と強請られ、心臓がやけに煩い。ちくしょう、どんなキスをお見舞いしてやろうかしら。
(芥川慈郎)


好きです。何回目か分からない台詞を今日も彼は紡ぎ出す。どう反応していいか分からず、困るよ、と返せば、鳳くんはまるで子供をあやすようにふわりと微笑んだ。「分かってないですね。…困らせたいんですよ」そう零した彼の笑顔は、年相応に幼くも見えた。
(鳳長太郎)


「そういうの、期待しちまうだろ」そっぽを向いて頭を掻く宍戸に腹が立って、思わずその胸倉を掴んだ。わざとそう思わせてんのよ。ばか。鈍感。途切れることない悪口を、他に言うことあるんじゃねぇの、と宍戸が遮った。「…だって期待してもいいんだろ?」
(宍戸亮)


「…俺が欲しいって、言えよ」俯いたまま岳人が振り絞るような震えた声で呟く。「言ってくれたら、俺はおまえのためになんだってしてやれるのに」顔を上げない岳人に、私は口を開いて、また閉じる。無い物ねだり同士だね。身勝手な私を、どうか許さないで。
(向日岳人)


手袋忘れた。私の言葉に侑士は笑って手を差し出す。仰せのままに、と添えられた台詞にむっとしながらもその手を掴む。「まだ何も言ってないけど」「せやな。でも当たってたやろ?」「当たってる、からむかつく」わざと手を強く握れば、彼の笑みが深まった。
(忍足侑士)


俺の物になれって言わないの?と尋ねれば、言って欲しいのか?と聞き返された。口ごもると、お前は誰の物でもないだろ、と柔らかい声が響く。何もかも自由な選択の中で、俺を選びさえすりゃあ、それで十分だ。にやりと口端を上げる彼に、私は到底敵わない。
(跡部景吾)



 






だめだよ、と眼前の胸をそっと押し返したけど彼はびくともせず、なんで?ときょとんと目を丸くする。彼を説き伏せるだけの明確な理由が思い浮かばず言葉を選んでいたら「姉ちゃんのそういうの、ワイもう飽きたねん」と低めの声と共に彼の影が私を覆った。
(遠山金太郎)


こんなモン頼らんと、言いたいことは直接言いや、アホ。下駄箱の前で背後から封筒を取り上げられる。ユウジが好きだよ、と正直に伝えれば、その展開は予想外だったようで彼は唖然と固まった。言い出しっぺはそっちなんだから、覚悟してよね、あほユウジ。
(一氏ユウジ)


ほんまにええんか?静かな声で彼が尋ねる。よくないって言ったらやめるの?と聞き返すと、一瞬目を見開いた彼は俯き口角を上げた。…せやな。ふ、と息を吐いて顔を上げた謙也の瞳は熱を孕んでいて、伸ばした手は遠慮無く私を捉える。逃げ道は、とうに無い。
(忍足謙也)


「銀さんでも私に欲情したりするの?」「…それを本人に聞くのは野暮やないやろか」困ったように眉を下げる銀さんが、私を膝に乗せて正面から向き合ったまま、何かを思い付いたように微笑んだ。「せやから…、…せやな。ほな、自分で確かめてみたらどうや?」
(石田銀)


お前さんに回りくどかやり方は効果的やないけん、方向転換たい。私を腕の中に閉じ込めて千歳は微笑む。もう遠慮はしてあげんけんね。耳元で囁かれ身じろげば、その反応がお気に召したのか千歳の口角がにやりと上がる。むぞらしか。彼の言葉は媚薬みたいだ。
(千歳千里)


ほんま面倒な女や、と光が私の手を引く。そんな私でも好きでいてくれるんでしょ?…はいはい、好きですよ。明らかに棒読みな台詞が返ってきて唇を尖らせる。本気で言ってよとねだると光はようやく振り返った。「は?冗談でこんなサムイこと言わないっすわ」
(財前光)


小春がかけてくれる肯定の言葉にいつだって救われていた。だからありがとうと伝えると彼がきょとんと目を丸くしたので、今度は私が首を傾げる番。その鈍いところだけは考えもんやなぁ。彼が笑みを零す。「これでも精一杯口説いてるつもりやったんやけど?」
(金色小春)


私にしなよ。幸せにするから。堪らずそう告げると、かっこええなぁ、と彼は空気を緩めて笑った。君は俺にかっこつけさせてくれへんな。俺の台詞やん。だって白石が言ってくれないから。手厳しいなァ。そういうとこ、好きやで。彼が微笑む。…待ちくたびれたよ、ばか。
(白石蔵ノ介)


俺のことなんて忘れてまえ。それがええわ。宥めるような声色で彼が私の頭をぽんぽんと撫でる。嫌だ。俯いたまま震える声で呟けば、…ほんま問題児やな、と優しい声が降ってくる。優等生じゃなくていい。オサムちゃんの願いなんて、絶対叶えてやるもんか。
(渡邊オサム)



 






煙草を灰皿に押し付けながら、仁がもう片方の手を私のうなじに沿わせてぐいと引き寄せる。「面倒な女に捕まっちゃったね」至近距離で囁くと、チッと舌打ちが返ってくる。「自覚があるなら何とかしやがれ」ならばまずは貴方の機嫌を取ることから始めようか。
(亜久津仁)


むかつく、と不意に彼が呟いた。だいたい狡いんだよなぁ、まったく。彼の発言の意図が掴めず疑問符を浮かべたまま、睫毛が長いなぁなんて見当違いのことを考えていたら、徐に顔を近付けられた。「ほらまた聞いてない。もう一度言えば良い訳?好きだ、って」
(伊武深司)


遠慮は要らんぞ、と桔平はやけに柔らかい声で微笑んだ。彼を見下ろす体勢のまま屈んでその唇に触れるだけのキスを落とす。恐る恐る目を開けると「そんなんでいいのか?」と桔平がこちらを見据えてニヤリ。足りないな、と呟く低い声は形勢逆転の合図だった。
(橘桔平)


怒ってる?と尋ねると、怒ってるよ、と拗ねたような不機嫌な声。「そりゃ俺は頼りないかもしれないけど、…心配くらいさせてくれよ」「…恋人じゃない人にそこまで迷惑かけられないよ」私の言葉に裕太が立ち止まる。恋人ならいいのか?真剣な瞳が交わった。
(不二裕太)



 






触れてもいいのに。そう呟くと彼が目を丸くさせたので、自分の失言に気が付いた。「…触れてくださいの間違いでは?」その声色がやけに凪いでいてつい身構えると、少し苛めすぎましたかね、と彼は微笑んだ。「言い直しましょう。…触れてもいいですか?」
(柳生比呂士)


はいセンパイ、あーん。手渡しで差し出された苺にぱくりとかぶりつく。なんか餌付けしてるみたいでけっこう気分イイっすね、これ。無邪気な声を上げて嗤う彼は、「なぁ」と挑発的な瞳で私を見据える。「何をあげれば、アンタは俺のものになってくれんの?」
(切原赤也)


迷惑かけてごめんと謝れば、いや、こういう役回りは慣れてるっつーか、お前なら嫌じゃないっつーか…、と彼が言葉を濁した。「よく分かんないからちゃんと言って」「…お前のそういうとこ、ずるいし、敵わねぇ」彼が笑う。彼の腕の中まで、あと一歩。
(ジャッカル桑原)


唇が触れる寸前、やっぱやめた、とブン太が呟いた。その声に導かれ目を開けると、勢い良くデコピンされる。抗議しようと口を開けば、…期待すんなよ、俺が期待するだろ、と不貞腐れた声が被さった。早く俺にしときゃいいのに。俯いた彼の表情は見えない。
(丸井ブン太)


いいから乗れ、と背中を向けられる。慣れないヒールを履いてきたことを責められるのかと思ってた。呆気に取られていると「こんなときまで意地を張るな」と今度はぴしゃりと叱られる。しぶしぶ体重を預けたその広い背中はやけに暖かくて泣きそうになった。
(真田弦一郎)


なぁ、俺ってどんな男かのう。ぽつり、唐突に仁王が静かな声で呟いた。彼の真意が読めず口籠ると、そんな難しい質問じゃった?と仁王は楽しそうに目を細める。「質問変更じゃ。…お前さんにとって、俺はどんな男かの?」その瞳に揺れるのは不安か、確信か。
(仁王雅治)


イケナイことをしてる気分、と白状すると、可笑しなことを言うな、と柳は笑った。だって、ともごもごと言い訳を並べていると、そろそろ腹を括ったらどうだ、と柳が私の顔を覗き込む。これからもっと人に言えないことをするんだからな。耳元で囁かれ、決定打。
(柳蓮二)


怖いかい?と幸村が問う。その恐怖も奪ってあげられたら良かったんだけど。彼の纏う雰囲気の柔らかさに、側に居て、とぽろりと本音が零れた。お安い御用です、お嬢さん。幸村は空気を緩めて微笑み、私の手の甲に口付けを落とす。彼に奪われるのは、きっと。
(幸村精市)



 






なぁ、先輩あれ泣いてんのかな。そうだとしたらきっとそっとしておいた方がいいよ。でもあのまま放っておくの?背後からひそひそ声が聞こえてきて振り返れば、3人が驚いてぴしゃりと背筋を伸ばす。相変わらず可愛い後輩たちだこと。
(堀尾聡史・加藤勝郎・水野カツオ)


「俺と一緒に居ると安心するって言葉は嬉しいけど、それって男としては意識されてないってことなのかな」「っ違う、」慌てて反論すれば彼は目を丸くする。そんな必死に否定してくれるってことは多少は期待するよ?そう言った彼の笑顔は少しだけ意地悪だった。
(河村隆)


俯いてる私の顔を英二が腰を落として覗き込む。泣いてるのかと思った、と笑われたので、泣かないよ、と返せば、いいこいいこ、と頭を撫でられた。んじゃ、泣かないように、…泣いても大丈夫なように、おまじない。瞼に落ちたキスの魔法は、きっと解けない。
(菊丸英二)


こんなに好きなのに。鈍感め。小さな声でその背中に向けて呟く。ん?なにか言ったか?微笑みながら振り返る大石になんでもないと答える。そっか、残念。彼は今度は背を向けることなく私との距離を一歩縮める。「なぁ、今の、もう一回言ってくれないか?」
(大石秀一郎)


悪い男に捕まるなよ。悪い男ってどんな?俺みたいな、だ。意味深な彼の言葉に、乾なら構わないのに、と言葉にしようと口を開いたところで目が合った。ヤバイ見抜かれた。反射的に思ったときには既に唇を奪われていた。「…やれやれ。捕まるな、と言ったのに」
(乾貞治)


好きすぎてつらいことがあるなんて初めて知った。文句のつもりで伝えると、彼は俯いて笑顔を零した。「なぁ。お前、今めちゃめちゃ可愛いこと言ってんの自分で分かってんの?」俺だって同じだっつの。静かな声で付け足して彼が顔を上げる。真剣な目。卑怯だ。
(桃城武)


「逃げんじゃねぇ」私を見据える鋭い瞳から目が逸らせず、強く握られた腕はじわりと熱を持つ。こういうとき彼は顔を赤く染めて目線を泳がせるのかと思ってた。そんな訳無かった。彼はいつだってまっすぐだ。「信じられねぇなら何度だって言ってやる。好きだ」
(海堂薫)


なに固まってるの?私の肩に頭を凭れさせたままくすくすと不二が笑うから吐息がかかってくすぐったい。何かあった?背中の向こうに問うと、んー…と濁した返事。「僕にも人恋しくなるときがあるんだよ。…ねぇ、もう少しだけこのままでいてくれないかな」
(不二周助)


ちょ、手塚、ストップ。耳まで熱くなるのを感じながら混乱した頭でそう告げると、一瞬目を丸くさせたは彼は、ふ、と空気を緩めて口角を上げ、可愛いやつだ、と呟いた。ストップって言ってるのに。切実に零せば、その願いは聞けないな、と彼は再び微笑んだ。
(手塚国光)


ありがとう、と伝えると、それはこっちの台詞、と彼は首を傾けた。っていうか、そろそろ泣き止んでくんない?アンタには笑ってて欲しいんだけど。ニヤリと口角を上げる彼の瞳は強く、優しい。握った手は離さない。忘れない。きっとこれからも、ずっと。
(越前リョーマ)



 


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